世界三大瀑布の1つ、イグアスの滝の動画。
大量の水が落ちる様子は見ていて飽きない。
ブラジルとアルゼンチンの国境をまたいでいるイグアスの滝まで行く事にした。
ブエノスアイレス側のイグアスの滝を見るにはプエルトイグアスという街までバスで移動する。
24時間のバス移動だ。
中南米に来てからバスでの移動が多くなったが、移動時間が日本では想像出来なかったぐらい長い。
24時間という時間は、移動に費やすためのスパンとしては頭に入っていなかった。
しかし、今では長距離バスにすっかり慣れてしまって、むしろ快適だ。
中南米のバスのシートはご機嫌にフカフカで心地いい。
どのくらいふかふかで心地いいかって言われたら、従業員を300人ぐらい抱える会社の社長がつかっている社長イスぐらいは心地いい。
いや、それ以上かもしれない。
わかりやすく言うと、飛行機のビジネスクラスぐらい心地いい。たぶん、ファーストクラスよりは少し劣ると思う。
長い間強制的に座らせられると、その時間を有効に使う為に努力するようになる。
だいたいの場合は本を呼んでいるが、本に飽きると窓の外を見ながら考え事にふけっていた。
『何時間も窓の外を見ながら考え事』という言葉の響きは、とても頭が悪そうだ。
日本で窓の外をボーッと見つめて何時間も物思いにふけっていたら、とりあえず「大丈夫?」と聞かれて心配されるだろう。
しかし、旅先で窓の外の風景を眺めながら何時間も物思いにふける事はとても大事な時間だと思う。
窓の外に見える名前も知らない民族の生活を想像してみたり、自分の過去を振り返ってみたり、人生について考えてみたりする。
今までずっとこんな時間を持つ事は出来なかった。
都会で生活していると、足早に過ぎて行く時間に流されがちだが、時には立ち止まってみることも必要だ。