2008-5 月-13 17:40:00

死海に響く叫び声 <ヨルダン、デッドシー>

塩分濃度が高いために体が浮く死海へ行ってきた。
 
ホントにオッサンがプカプカ浮いている。スゲー。
 
Et_p1070298
 
死海の水は塩分が多いために少しヌルっとしている。
生き物はいない。この塩分濃度の中では魚は生きる事ができないのだ。
沿岸は砂に混じって塩の粒が落ちていた。白く半透明の石のように見えるのは全て塩の結晶だ。
 
Et_p1070291
 
ビーチで死海を観察している所へ、白人の若者達が騒ぎながらやってきた。
 
着ている服を脱ぎ捨てながら、死海へ向けて猛ダッシュ。
 
「キャッホー。」と浮かれながら3人の白人が次々に死海へ頭からダイブした。
 
そして次の瞬間、
 
「キャッホー」は「ギャー!」という雄叫びに変わった。
 
人って本当に「ギャー!」って叫ぶんだね。
 
スッゲー目が痛そうだ。
 
あまりに塩分濃度が高いために、目に入ると死ぬほど染みるらしい。
 
目をまともに開けられずに、オロオロしている。
 
ププ。

EarthTribeブログランクキングへ EarthTribe 旅行ブログランキングへ
by 村越 慎司

2008-5 月-12 17:49:00

衝動買い <ヨルダン、アンマン>

久しぶりにヨルダンの首都、アンマンで衝動買いをしてしまった。
 
Et_p1050429
 
デケー指輪達。あまり買物はしないが、この指輪達にはやられた。
  
すげーカッコいい。
 
旅中は狙われるから付けることができないけど。
 
ちなみにこの中の1つは知り合いにプレゼントした。

EarthTribeブログランクキングへ EarthTribe 旅行ブログランキングへ
by 村越 慎司

2008-5 月-11 23:32:00

一生忘れない。<ヨルダン、ペトラ>


遺跡の上で気持ちよさそうに座っている若いベッドウィーンを見上げていると、

「ここ、すごい気持ちいいんだよ。上がってくれば?」と誘ってくれた。

Et_p1070269

崖をよじ登り、大きく開いた遺跡と遺跡の間をジャンプして彼の横に座った。

ペトラを見渡せる最高の場所だった。顔の横を通り過ぎる風が気持ちいい。

彼は自分の毛布を持ってきて、まるで自分の部屋のように遺跡の上でくつろいでいた。

「いい場所だ。」と言うと、彼は屈託の無い笑顔でそれに答えた。

Et_p1050412

「実は今、友達からメールが届いたんだけど、読んでくれないか?」と彼は言った。

ベッドウィーンは英語を話す事は出来るが、学校で習った事がないので読み書きが出来ないのだ。

そのメールは彼の携帯に送られたアメリカ人の女の子からのラブレターだった。

「今、私はアメリカに居て、あなたはヨルダンに居る。その現実が信じられない。あなたに会えた事はまるで星を掴むような事だった。会えなくて寂しい。」

と読んであげた。

たぶん、前にペトラを訪れたアメリカ人の女の子が彼に会って恋をしたのだろう。そして、彼女と彼は地球の裏側に居るので一生会えるかどうかわからない。

「返信したいんだけど、手伝ってくれないか?」と言われたので、

「いいよ。なんて書く?」と聞くと、

彼は少し考えた後にこう言った。

「そうだな。『星を掴む事は出来ないが、星を感じる事はできる。遠く離れていても、俺たちは同じ星を感じる事が出来るんだ。』って書いてくれ。」

彼の口から出てきた言葉はまるで詩のようだった。

その言葉を代わりに携帯に打ち込んであげた。

彼は空を見上げ、ペトラの遺跡の上からアメリカに居る女の子に送信した。

まるで伝書鳩の足に手紙をくくり付けて空に飛ばすように。

ペトラの若いベッドウィーン達はホントに気さくでクールだ。話しているのが楽しい。

少しの時間だったけど、奴らと過ごした時間をたぶん一生忘れない。


EarthTribeブログランクキングへ EarthTribe 旅行ブログランキングへ
by 村越 慎司

2008-5 月-10 23:28:53

多すぎる。<ヨルダン、ペトラ>


ペトラの中に住むベッドウィーンがいる。

彼等は民芸品を売ったり、ラクダやロバを「タクシー」と呼んで、ツアリストを乗せたりして商売をしている。

Et_p1070203

夕暮れ時、ツアリスト達もほとんどいなくなったペトラを歩いていると、

「こっちに来てお茶でも飲みなよ。」

と、若いベッドウィーン達に誘われた。

彼等の格好はまるでパイレーツオブカリビアンのジャック・スパロウだ。

バンダナを頭に巻き、長い髪は巻き毛で、目の下にアイラインを入れている。
聞いて見ると、アイラインは目を保護するために入れているらしい。

「お前らがサングラスをするのと同じで、俺らはアイラインを入れるんだよ。」

と若いベッドウィーンは話してくれた。そういえば野球選手も同じような事をする。

アイラインは1週間は消えないという。このアイラインをしないと、太陽の光が強過ぎて目が焼かれてしまうらしい。

夕暮れ時のペトラ遺跡を眺め、若いベッドウィーン達とチャイを飲みながら語った。

「ペトラってこんなに気持ちいい所だとは知らなかったよ。」と言うと、

「ああ。いいだろ。俺らは学校も行ってないけど、この場所でツアリストを相手に英語、フランス語、スペイン語を覚えた。自分でしっかり金も稼げる。俺らの兄弟達はみんなそうやって大人になっていくんだ。学校なんて必要ない。人生が学校だ。」

人生が学校。モロッコで会ったアブラハムも同じ事を言っていた。

「兄弟達って何人ぐらいいるの?」と聞くと、

「シスターが22人、ブラザーが42人。」

「What!?」

「Yes, I have 64 brothers & sisters」

聞いてみると、一夫多妻制のイスラム教なので何人かお母さんが居るらしい。
そして「俺のオヤジはラクダのメスを200匹持っている」と自慢していた。

また「ラクダの搾りたてのミルクはベッドウィーンのバイアグラって呼ばれてるんだぜ。でも、搾りたてじゃないとダメだ。1度でも熱したり、時間を置いたりしたら効果がなくなる。」と教えてくれた。

滋養強壮効果が凄いらしい。

なるほど、だからラクダのメスをたくさん持っている事が子供を沢山産む事に繋がるのか。

帰り際、チャイのお金を払おうとすると、

「いや、いいんだよ。お客さんなんだから。フリー、フリー。」と言ってくれた。

久しぶりにビジネス抜きのもてなしが嬉しい。エジプト人だったら確実に請求されていた所だ。

「また、どこかで会おうぜ。」と言う若いベッドウィーンは民族の誇りと自信に溢れていた。


EarthTribeブログランクキングへ EarthTribe 旅行ブログランキングへ
by 村越 慎司

2008-5 月- 6 21:53:00

見た事のない虫 <ヨルダン、ペトラ>

Et_p1070210

ペトラを歩いていると、変な虫が歩いていた。
背中のでこぼこが気になる。
 
Et_p1070162
 
ベッドウィーンの子供達が奇妙なバッタを見せてくれた。
 
黒い光りするバッタが気色悪い。


EarthTribeブログランクキングへ EarthTribe 旅行ブログランキングへ
by 村越 慎司

2008-5 月- 5 21:44:00

ヨルダンへ <ヨルダン、ペトラ>

エジプトのダハブからバスで一時間ほど移動し、ヌエバという街に到着。
ヌエバからフェリーに乗って、ヨルダンに入った。
 
ヨルダンで有名なペトラに行くことにした。
 
Et_p1070271
 
切り立った崖に彫り貫いたこのエルカズネは近くで見るとかなりデカい。
ペトラに来る前はこの遺跡だけなのかと思ったが、実はペトラは1日では見てまわる事が出来ないほど大きかった。
 
Et_p1050400
 
エルカズネ以外にも、大小さまざまな穴が広大な土地に3000個以上開いているらしい。
 
Et_p1070185
 
ペトラの中に住むベッドウィーンの民族がラクダをひいていた。超ラクダラブ!

Et_p1070228 border="0" />
 
2時間半ほど歩いて、山の頂上にあるもう1つの大きな遺跡に到着。
 
Et_p1070238
 
道をはずれ、誰も来ない奥の方の岩の上で広大なペトラを眺めた。
 
谷を吹き抜ける風が気持ちいい。

数千年前にこの遺跡に住んでいた民族も同じ事を感じていたに違いない。

EarthTribeブログランクキングへ EarthTribe 旅行ブログランキングへ
by 村越 慎司

Copyright © 2008 Shinji Murakoshi, All Rights Reserved.